大阪城公園の桜めぐり


大阪城公園の中でも個人的にお気に入りの南堀辺りの桜、本丸前の大通りの桜、この二種類を撮影していきます。大阪城公園の撮影スポット案内、といったところでしょうか。
大阪城公園マップ

https://www.google.com/maps/search/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%9F%8E/@34.6835267,135.5298912,17.15z
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大阪城公園の桜は西ノ丸庭園を除けば、大阪城公園マップ<3>から<6>の辺りと、大阪城の北外堀に集中して多くあります。今回はJR環状線森ノ宮駅(上図の右下)を起点にして、南側をたっぷり撮影してから本丸へ行き、天守閣。そして大阪城ホールの方へ抜けるルートのご案内になります。
アクセスとしては、今回の起点、JR森ノ宮駅のほかに、すぐ前に地下鉄中央線と長堀鶴見緑地線があります。ということで、
森ノ宮駅から大阪城天守閣まで桜の撮影スポットをめぐります。―2時間半―
が、その前に、所要時間について、
例えば上の二枚目の桜並木の写真のように、手前に人がいなくなるまで待ってる時間がありますので、とんとんと撮影していけばもっと短くなります。撮影せずに<3><4><5><6>とのんびり歩いて見れば、天守閣まで三十分か四十分ぐらいの距離です。

桜の時期は人が多いので、“待ち時間”があちこちで発生します。これは待ってても無理だという場合は、絵的な人の配置の方に気を配ります。これも時間がかかります。レンズを上に向けて桜だけとか、花びらとか、そういう撮影の場合だとまた所要時間が変わると思います。
ブログの最初の『大阪城と桜』の写真など、実は桜の下はぎっしり人がいます。そこでイベントが行われたせいか、ふだんよりも多く感じました。待ってても人はいなくなることはなく、絵的な人の配置も不可能な場合は、下を切ってシンプルな構成にします。
でも、そうすることで、写真としては城の優美さと桜の優美さがあわさって、神社仏閣やお城好きなカメラマンなら、誰もが撮影する大阪城と桜の定番写真になります。大きな桜の木は、大阪城の背後にもあります。
大阪城公園の桜の名所へ
大阪城遊具広場

上の写真は森ノ宮から大阪城公園に入ってすぐの公園。滑り台とか、あれとかこれとか、子供の遊ぶ遊具があります。大阪城公園の中で、子供の遊具があるのはここでけです。桜の時期は、公園入口にベビーカーが並んでいます。滑り台は大きなジャングルジムみたいな遊具にくっついています。子供天守閣という名称があります。撮影スポットというわけではありませんが、ごらんのように桜の木はあります。
大阪城公園/植木市


植木市が行われていました( 大阪城公園に入って噴水までの直線の道の両脇 )。大きなのから小さなものまで、きれいな草花が並んでいました。それを見ながらお弁当を食べてる方たちもいて、のどかです。筆者はここでハナミズキを初めて見ました。満一青窈さんの歌を思いだしました。満開の桜の下で植木市ってなんかいいもんですよね。大阪城公園の桜は入ってすぐに楽しめます。
大阪城公園噴水

大阪城公園噴水です。大阪城公園マップ<1>です。噴水のところで道が四つに分かれています。大阪城の南側に行くので、ローソンが角にある左の道に入りました。そこから撮った噴水の写真です。右手が、入ってきた森ノ宮駅方面です。なだらかな雲と噴水のツーショットです。噴水の辺りは撮影スポットですね。

ローソンを見ながら歩いていきます。

と間もなく、大きな階段のところに来ます。大阪城公園マップの<2>です。すたすたと階段を上って振り返っての一枚です。階段下の左が大阪城野外音楽堂。右は大阪市音楽団の事務所、でしたが、今はATCにあるようです? 民営化でいろいろあって移ったようです。表現するというのは何事も大変です。
大阪城公園/南堀


大阪城公園マップ<3>の位置です。見事な桜並木です。上の写真がまっすぐ西へ向かう道です。大阪府庁の方に出ます。大手門の方ですね。二枚目が右を見たところ、北向きの写真です。天守閣へ行くには北へ向かいますが、まずは西へ向かうまっすぐ道を行きます。花のアップを撮るにも最適な撮影スポット。

大阪府庁方面へしばらくまっすぐです。その向こうに桜の広場があり、春は花見の人でいっぱいになります。
大阪城公園/駐車場

まっすぐ行くと大阪府庁方面。大手門もこちら。ちなみにこの写真の左手が大きな駐車場で、昔は一般車も入れましたが、今は観光バス専用になってます。車を停めるには大阪城公園の東の通りに二つあります。大阪城公園駅前駐車場「D-Parking」とエコロパーク 大阪城公園森ノ宮駐車場。1時間¥350です。休日はたいてい朝には満車になります。

大阪府庁方面。 途中にある案内板と桜。落ちた桜のはなびらがきれいです。
大阪城公園/ランチ

南堀と石垣と桜です。お堀の左手には一番櫓(いちばんやぐら)があります。撮影スポットです。
どちらに行っても、レストラン的なものはありません。ランチはお弁当とかパンとか持参するのがいいですね。ベンチもあるし、敷物を広げるところもたくさんあります。大阪府庁方面へ行く道の先は桜の広場なので、あちこちそんなです。遠くに見える高層ビル群は大阪ビジネスパークです。雲がなだらか。
おひとり様ランチ情報は少しですがこちら。
大阪城公園の桜/見頃

毎年行きますが、ここに来るとほっとします。満開・絢爛という感じです。これらを撮影しているのが4月の第一週です。例年、3月の下旬から4月の最初あたりが見頃になるでしょうか。
さて、大阪城公園マップ<2> のところに戻って、北へ向かいます。
大阪城公園/天守閣へ向かう道



石のベンチがぽつぽつとあります。

桜並木が終わったところにある一本の桜の木。自撮りの方と、カメラマンとでいつも人が絶えません。しばらく待って桜だけを撮れたのですが、空があまりいい感じではなくて。
大阪城本丸前の通り

大阪城公園マップ <5>に入って、しばらくまっすぐ歩いたところで振り返って一枚です。ほとんど桜はありません。左の原っぱにはシートを敷いている人たちも少しいます。やっぱり雲がなだらかです。気持ちいいですね。
大阪城桜門へ

大阪城公園 マップ<6>です。
大阪城公園内を走るロードトレイン。料金は大人片道¥300で往復¥500。コースは二つ。①森ノ宮駅 = ジョー・テラス・オオサカ インフォメーション前駅 = 駐車場前駅 = 極楽橋駅 = 豊国神社前駅。コース②森ノ宮駅 = 極楽橋駅 = 豊国神社前駅 ※駐車場前駅は車椅子の方専用。

大阪城桜門の前の道に入ってすぐのところです。ずっと桜が続きます。
向こうに見えているのは天守閣前にあるミライザ大阪城。結婚式場とか、土産物屋、レストラン、カフェなどが入っています。以前は大阪市立博物館でした。もともとは旧陸軍第四師団司令部庁舎。外観は同じですが、中身はがらっと変わりました。とてもきれいになりました。建築撮影のカメラマンには撮影スポットになります。
ミライザ大阪城中の結婚式場「ザ ランドマークスクエア オオサカ」を訪れた人によると、新しいだけあってとてもきれいで、いろんな意味でトップクラスだそうです。十以上の結婚式場を見てる人がそう言ってました。屋上テラスでの結婚式は大阪城がすぐそばというロケーションならではと。
大阪城公園/カフェ
筆者もミライザ大阪城内に入りました。1Fは親しみやすい雰囲気ですが、立派な階段を上がって二階以上は高級なホテルっぽいです。屋上は¥1,000でワンドリンクの有料テラスになっています。大阪城がきれいです。アングルが変わるので撮影スポットのひとつかもしれません。

この桜の前は記念撮影する人やカメラマンが多くいて、ちょっと空くのを待ちました。見事な桜です。満開。向こうは本丸の石垣。桜との間に堀がありますが、水はまったくありません。創建当時から空堀だったそうです。このあとの、竜虎石のことを書いた記事に写真を入れてあります。
桜とか石垣とか内堀を撮影する人たち。全員外国の方? 日本語ではない言葉が行き交っていました。

桜とか石垣とか内堀を撮影する人たち。その2。

青空とレトロな建物と桜の写真ですね。 のどかです。
よく見ると、桜はみんないろんな形をしていますね。隣の木と間隔が空いているので、形がよくわかります。
彼女たちが見ているのは、

サングラスを掛けた子犬。横手におじさん。散歩に連れてきたのでしょうか。春の大阪城公園にはこの手のおじさんがぽつぽついらっしゃいます。人の目を惹くもの―変わった人形とか変わった機械とか―を持っているおじさん? たぶん一般人だと思うのですが、明らかではありません。大阪城公園内で人だかりがしてたら、そうかもしれません。人が多すぎて見えないときもあったりします。

桜門の前まで来ています。振り返って一枚です。広々して開放的。
豊国神社/大阪

豊国神社の秀吉像と鳥居。向こうに本殿。

豊国神社です。大阪城公園の真ん中、天守閣のある本丸のすぐ前です。豊臣秀吉公、豊臣秀頼公、豊臣秀長卿が祀られています。出世開運の神様です。新社会人ならお参りしておきたいですね。
大阪城桜門



竜虎石
桜門(重要文化財)です。この向こうが天守閣。門の脇に大型の石があります。竜虎石と名づけられています。向かって右が竜で、向かって左が虎だそうです。その昔、雨の日に竜や虎の姿がそれぞれの石に浮かび上がるという伝説があったそうです。
1624年、備前岡山藩主池田忠雄(いけだただかつ)が徳川幕府の命によって築いたものです。姫路城を築いた池田輝政の息子。母親は徳川家康の次女・督姫です。最初は北条氏直に嫁いで北条氏が滅亡して池田家に嫁ぎました。その後、池田家が繁栄したことから幸運の女神とされています。
桜門辺りの石は、小豆島、犬島、北木島の花崗岩です。大阪城には、どうやって運んだのかと思わずにいられない巨石が多く使われています。どれも100トンをゆうに越えるそうです。2リットルの飲料水ボトルでいうと1万本の重さになります。「きたぐも」という海上保安庁の巡視船も同じ重量だそうです。もうよくわかりませんね。石垣の石には文字が入っているのを見かけたこともあります。石垣の石や巨石めぐりをするのも楽しいかもしれませんね。
ちなみに、桜門を入ってすぐのところに巨石の代表「蛸石」があります。門の中に天守閣が見えます。どうやって計ったのかと思うほどまっすぐ天守閣の正面になります。やはり風水的な意味があるのでしょうか。上の写真三枚目参照。

桜門に架かる橋の堀は緑が生い茂っています。桜は大阪城マップ<6>のところですね。真ん中辺りが、サングラスの子犬がいたところです。
桜コース/天満橋はコチラ。
大阪城公園/イベント

大阪城公園でイベントはよく見かけます。この日も大阪城天守閣の前でジャグリングとかの大道芸をやってました。かなりの人でしたので、やはり空くまで待って撮影しています。冬場は天守閣の背面がプロジェクションマッピング(でいいのでしょうか)。天守閣の背面に変化する模様が投影されています。イルミネーションもところどころで。豊国神社で猿まわしも見たことがあります。
大阪城天守閣

大阪城天守閣に到着しました。森ノ宮駅を出て歩きだして、2時間半です。
大阪城/歴史と再建
1583年(天正11年)に豊臣秀吉の手により築城に着手。1585年(天正13年)完成。 1615年(大阪夏の陣)で落城。1620年(元和6年)に徳川第二代将軍、徳川秀忠の手により再建着手。1629年(寛永6年)に第三代将軍、徳川家光により完成。その39年後の1665年に落雷により焼失。1928年(昭和3年)、大阪市長の関一が天守閣の復興を提案。1930年(昭和5年)に復興工事が始まる。1931年(昭和6年)に完成。市長が募金を募ったところ、現在の価値にして約750億円が集まったそうです。さすがに市民の町ですね。
徳川秀忠は徳川の威厳を示すために、秀吉が作ったものより石垣を高く、堀を深くしたようです。ですから現在の大阪城の石垣や堀はすべて徳川秀忠の命により作られたものになるわけですね。 しかし天守閣は昭和に再建された際に豊臣秀吉時代のものを参考にしています。複雑ですね。http://osaka0909navi.com/osakajo_rekishi/entry1.html 大阪わくわくナビ より抜粋要約
それ以後も、瓦のふき直しや、内部の改修、耐震補強など、さまざまな工事を行っています。1997(平成9年)、国の登録有形文化財。
大阪城本陣

大阪城天守閣前の売店。先日行ったときは取り壊し中でした。もう新しいのができているかもしれません。ちなみにこの大阪城本陣さんはミライザ大阪城の中に入って営業されています。テイクアウトの飲食物とおみやげ品。経営は株式会社寺子屋。観光地を中心に約150店舗を展開されています。上の写真の店舗のときに抹茶ソフトを食べました。おいしかったです。

大阪城と桜。裏手にまわりました。大阪城の撮影スポットですね。大阪城は正面も裏面も桜といっしょに撮影できます。
大阪城/極楽橋

大阪城天守閣の横を北へ抜けて右手の坂道を下ってまた左に、という風に歩くと極楽橋に来ます。
1965年(昭和40年)築造。擬宝珠高欄(ぎぼしこうらん)という手法が用いられています。擬宝珠と書いてギボシとはなかなか読めないですね。寺社仏閣でよく見るデザインです。向こうにあるのは、大阪ビジネスパークの高層ビル群。
大阪城極楽橋の謎

最初に架けられたのが豊臣秀吉の時代だそうです。城の外堀に極楽橋という名の木造の橋(現在はコンクリート)が架けられたのは、当時、天守閣の辺りが本願寺だったからだそうですが、そのまま残したというのは謎ですね。やはりこちらも戦火で焼失しては再建されています。
大阪城はもともと今の4倍の面積があったと言われていて、北側には大きな川もそばにあったから、あまり守りを意識せずに、こういう優雅な橋のままにしたのでしょうか。大阪の陣でも北側は手薄です。真田丸も、南側でしたし。実際、徳川家康は南側から攻めました。その真田丸が実際にあったとされる位置は諸説ありますが、現在の玉造辺りではないかというのが有力なようです。森ノ宮駅の次の駅です。歩いたら20分ぐらいでしょうか。その辺りで激戦が繰り広げられたわけですね。それにしても北側はうってかわって優雅です。

大阪城北外堀の広場と桜。極楽橋を渡って右へ行き、青屋門をくぐって歩いていくとここに来ます。
大阪城公園/バーベキュー

大阪城北堀の広場と桜。無料のバーベキューエリアです。道を挟んで北側に大阪城ホールがあります。道沿いは長いイチョウ並木。秋は色づいてきれいです。道は季節を問わず、ジョギングしてる方をよく見かけます。
大阪城公園駅/アクセス―帰路

Google map
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バーベキューエリア(地図/7)と大阪城公園の間の道を大阪城を背にして右へ行く。最初の道を左へ行くと噴水広場まで一直線です。ここを右へ行くと大阪城公園駅。大阪城公園マップ<7>は上記の桜並木です。
梅田周辺の桜はコチラ。
西ノ丸庭園<番外>


西ノ丸庭園の桜。ちょうどこの右手が大阪城になるので、庭園に入れば、『桜と大阪城』の写真が撮れます。撮影スポットですね。西ノ丸庭園の一角はあちこち酒席。盛り上がってます。 見事な桜です。1枚目が入口。2枚目が中の様子。

内堀の西側です。桜の木もぽつぽつとですがあります。

大阪城の北側の内堀です。大阪城御座船の乗り場から船が出たところ。大阪城は夕方もきれいです。少し赤味がかった夕空の下で輝いてるように見えるときがあります。冬は空気が澄んでていいです。波に光跡。
大阪城公園を出て、新鴫野橋へ

北側の桜を撮影するときは、外堀の辺りではなく、大阪城公園から出て第二寝屋川沿いの桜をよく撮影します。両岸にきれいに並んで咲いています。 大阪水上バス アクアライナーもここを行き来しています。新鴫野橋(しんしぎのばし)の方で 「桜と大阪城」を撮影できます。逆光ですが、絵的にはいいです。撮影スポットになります。

桜の向こうに架かっているのが北橋です。横手にシェルターつきの高架橋(プロムナード)があるので、渡ったことはありません。
ホテルを予約するときに楽天トラベルは便利です。トップページで地域を選んで進んでいき、ホテルを選んでプラン一覧から適したタイプを選べます。一人でも¥3,000台で宿泊できるところもちらほらあります。こうなるとカプセルホテルとかサウナとかと変わりません。
あとがき
現在の大阪城は白くて美しいですが、 完成したときは真っ黒なお城だったようです。ちょうど熊本城のような感じでしょうか。黒色は、木材に塗られた黒漆や柿渋の色だそうです。熊本城は見たことありませんが、大阪城が黒いとかなりいかめし姿になりそうです。きれいというより恐いという印象になるでしょうね。豊臣時代の各国の城は黒が多かったようです。西洋の城は白か、石造りの印象がありますが、黒ってあるんでしょうか。とふと思いました。やっぱり大阪城は白がいいということです。